ひと口に「倉庫」「工場」と言っても、建築に用いる工法が異なればその機能・特徴も変わります。目的や環境にマッチした倉庫・工場を建てるには、工法ごとの性質をしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
こちらでは、代表的な3種類の工法「テント」「プレハブ工法」「システム建築」について、その工法の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
テント倉庫とは、その名の通りテントを使用した倉庫のこと。骨組みに合わせてシートを張るシンプルな工法です。
※テントでは工場は作れません
メリット |
---|
|
デメリット |
|
「プレハブ」とは、工場で柱や梁、床、壁パネルといったパーツを生産・加工し、建築現場で組み立てる工法のこと。プレハブで造る「プレハブ倉庫」「プレハブ工場」には、次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット |
---|
|
デメリット |
|
システム建築とは、設計と生産をシステム化した工法です。「こんな倉庫・工場を建てたい」という要望に応じて、コンピューターが可能な限り自動で見積もりや設計、生産などを行います。
メリット |
---|
|
デメリット |
|
在来工法は、一般住宅や旅館、神社などで広く利用されている、日本の伝統的な建築工法です。いくつかの柱を垂直に立てて、柱と柱を梁でつなぐ「軸組(線材)」で建物全体を支えます。材料の選択の幅が広く、造りやデザインなどの自由度も高い点がメリットです。
しかし自由度の高さは、「必要以上のこだわり」や「無駄な工程」を生み出す原因でもあります。設計に時間と費用がかかるため、機能性・経済性を最優先すべき倉庫とはあまり相性がよくありません。図面ができてからでないと費用を見積もれないという点も不便です。